2007/02/23

お金が母の目にとまり大問題発生!

いつもご愛読有難う御座います。
さて先記事の続きです。
私が衣類を脱ぎ捨てるようにして風呂に入っている間に、
母は洗濯でもするつもりで私の衣類を手にしたところ、
ポケットのあたりで何かゴソゴソしたので確認しました。
すると、なんと大金四千円が出てきたのでビックリ仰天したのでしょう。
私が風呂から出るのを待たずして、其の札を手にして
鬼のような顔で「この金どうした」といきなり風呂から引きずりだされ、
さんざん「どうした、どうした」の連発で私の話に耳も貸しませんでした。
正直に言えと背中が赤くなるまで叩かれました。
そのうち少し話を聴いてくれるようになり全てを正直に言いましたが母は半信半疑です。
では本当か今からカネタ屋と船頭さんところに行くから付いて来いと引きずられる様にして行きました。
全て私が言っている通りと立証されましたが、
その帰り道、腹が立つはずなのに不思議にも腹が立たなかったのでした。
そして母も無言でした。
大人になるにつれ想いだした時ふと気が付きました。
腹が立たなかった事と母が無言だった事の理由は、
買ってくれた人が言った言葉だったのです。
なんと言ったかというと「このガキは末恐ろしい奴だ、
きよさん(母の名前です)頼もしい息子を持ってよかったなぁ」
との言葉が私の怒りと母の不安が消えたのだと思いましたが、
今考えて見ますと母は複雑な気持ちだったと思います。
四千円の行方は私の盆の小遣い五百円、
母に三千五百円、生活費の足しにしたのでしょう。
田舎の人は好い人達でした。